まずケガの完治前に走ることは何一ついいことはありません。
数々のケガを経験してきた私が断言します。
走ることが習慣になると常に走ってないと不安になってしまうことがあります。
そうなるとケガをした場合、完治してないのにトレーニングを再開したいという気持ちに駆られてしまいます。
今回はその状態でトレーニングを続けてしまうと最悪どうなってしまうかを私の実体験をもとにご紹介します。
現在ケガの治りかけの方やケガの予防策として参考になる内容になっていますので最後までご覧ください。
何をもってケガの完治というの?
ケガとは細心の注意を払っているプロの選手でも避けることは難しいものです。
チャレンジすればそのリスクは高くなりますし、どんなに気を付けていてもケガをしてしまうこともあります。
大切なのはもしケガをしてしまっても完全に治してからトレーニングを再開するということです。
トレーニングの再開の目安はケガの完治です。
まずケガの痛みの状況をレベル別に見てみましょう。
- ケガする前と同じ状態、全く痛くない
- 疲労が溜まってくると痛くなる
- 走ると痛くなる
- 歩いても痛い
- 何もしてなくても痛い
1~5までがケガの痛みの状態を表しています。
1が完治、5に近づくにつれ危険な状態です。
1が完治の状態ですのでそれ以外の段階でトレーニングを再開した場合どうなっていくのか順に説明していきます。
トレーニングを再開してもいいのはいつ?
前述の1、もしくは2が再開の目安です。
ですが2の状態ではいつも通りのトレーニングはまだしてはいけません。
1度ケガをすると大半のケガの場合、決してケガをする前の状態に完全には戻りません。
受傷した箇所は弱っています。
この状態で負荷を上げれば確実にまた同じところをケガすることになります。
そうならない為にもゆっくり筋力を強化してケガの前の状態に近づけていく必要があります。
私の場合は2~4の状態で何度も不安から我慢できずトレーニングを再開しケガの慢性化に繋がりました。
このようにケガが治ったと判断してから通常のトレーニングに戻るまでは相当慎重にやらなければいけません。
その判断を誤ると長期間の時間を不意にしてしまうことにもなりかねません。
慎重に慎重を重ねるには1の状態になるまでは弱めのトレーニングを繰り返し全力でのトレーニングは避けることです。
焦ってトレーニングを再開してしまうとどうなる?
例えば前述の3以上の状態でトレーニングを再開してしまった時のことを説明していきます。
まず前提として3の走ったら痛くなる場合は絶対に走ってはダメです。
基本は痛みの発生しない動作のみでトレーニングをするべきです。
走って痛みがあるけど自転車をこぐのは痛くない場合は自転車トレーニングをするなどの選択をすべきです。
自転車で痛みがないからといって必ずしも自転車が安全というわけではありません。
あくまでもケガのリハビリであることは忘れないでください。
3の状態でランニングを続けると必ず4になります。
ここまで進行するともう完治には程遠い状況です。
市民ランナーなら走る事を忘れて日々の生活やほかの趣味に没頭すべき状況です。
そして4の状態でランニングするようなことをすると最悪の5になります。
日常生活で患部がズキズキ痛み始めます。
その痛みから歩行にも支障がでることになります。
5の状態はもはや精神的にもやられてしまうので何としても3くらいのところで止める必要がありあます。
私は5の状態で約2年という月日を治療に費やしてしまいました。
5まで行くとまず何もしなくても痛みが引きません。
数々の医療機関や治療院に通いましたが結局、振り返ってみると走らないということが一番の治療法だったように思います。
完治の前にトレーニングを再開してもいいことなんて何もありません。
それで目標達成が早くなるわけでもなく、単に自己満足の為のトレーニング再開になってしまいます。それどころか大切な日常生活まで壊してしまう恐れだってあります。
焦らずゆっくり完治してからトレーニングを再開しよう!
長くランニングと付き合っていく間にケガは付き物です。
しかし最初の処置を正しくすれば必ず治ってまた走る事ができます。
私のように一時の感情だけで走り続けしまうと取り返しのつかない最悪な状況になってしまうこともあります。
もしケガをしてしまっても焦らずしっかり治してトレーニングを再開してみてください。
このサイトで少しでも安全に楽しく走ってもらえる人が増えれば嬉しく思います。
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