私のケガの受傷数でも見事NO.1の肉離れです。あえてここではナンバーワンと書かせていただきます。
できれば受傷しないにこしたことないですが、走るうえでは常にリスクがついてきます。今回は数々のケガを経験した私が肉離れに対しての考え方、体験談をご紹介していきます。
肉離れってどんなケガ?
一般的には軽いもので筋膜炎、筋肉の炎症、重いもので筋挫傷、筋断裂などと言われるケガです。
ランナーの場合は太ももの裏や、ふくらはぎを挫傷することが多く、私は断裂まではしたことはありませんが、慢性的に太もも裏の肉離れを繰り返しています。
主に練習のやり過ぎ、急激な負荷がかかった場合に起こるケガです。
一度肉離れを起こすと筋肉は完全には元には戻らず固くなっていきます。復帰後はこの固くなった筋肉をほぐしていくことが競技に戻るための作業になります。
再発が多いのがこのケガの厄介なところです。同じ箇所が炎症を起こしたり微細な断裂を起こしたりします。復帰して調子が上がってきた頃が一番危ない時です。私はこの復帰のタイミングで何度も何度も叩き落とされた経験があります。非常にショック以外のなにものでもありません。
このように肉離れは一度受傷すると今後の競技に多大な影響を及ぼすケガです。
発生させないことが一番ですが、肉離れとうまく付き合う事のできるランナーは強いランナーといえるでしょう。
私が行っていた肉離れの予防策
私が最も必要だと思う予防策は休むことです。走らなければケガはしません。
キャリアが浅い頃は休むということが苦手でつい走りすぎてケガしてしまうというサイクルを繰り返してきました。その経験もあって年を重ねるごとに休むことの重要さを知っていきました。
休むといってもずっと休んでいるわけにはいきませんのでケガを予防しながら走っていきます。
私が心がけていた予防策
- 筋肉を柔らかくする
- 準備運動をしっかりやる
- 急なダッシュはしない
- クールダウンをしっかりやる
- 筋力強化
全てにおいてポイントは患部をほぐして常に柔らかい状態を維持することです。
これがなかなか難しいです。時間がかかる作業ですし、慣れてくるとおろそかにもなります。
それらを忘れた頃にまた受傷します。もうそれを防ぐにはずっと気を付け続けるしかないのです。
1流選手の筋肉はものすごく柔らかいといいます。
私の筋肉は決して1流とは言えないほど固いと思います。
なかなか筋肉に柔軟性をつけることは難しいことなので上手にこのケガと付き合っていくしかないですね。
肉離れと付き合っていくこと
連続して肉離れを発症していた時は精神的にどん底でした。今では笑って思い出せることですが、当時は気持ちを落とさないことで精いっぱいでした。
その経験は間違いなく私を強くしました。ケガをしないようにと工夫もします。逆境に対する強い気持ちも育ちました。
パフォーマンスは失いましたが、それ以上に人間として成長できたような気がします。
ケガはマイナスな事ばかりではありません。そう思うことで確実に前に進んでいけます。
ケガとうまく付き合うことは自分としっかり向き合うということです。
感情のコントロール、肉体のコントロール、自分との対話を繰り返すことが上手に走り続けていく方法だと私は思っています。
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